ありがとう中勢鐡道「カ１型」～８１年越しのさよなら列車～

大正時代から昭和初期にかけて大井地区の大切な足として走り続けた中勢鐡道。やがて交通網が整備されるとスピードが遅く輸送力も小さかった中勢鐡道は廃線へと向かいます。当時の日本は戦争の真っただ中。半ば国策に近いような中での廃線となり、現在でいうお別れの式典などは執り行われなかったことでしょう。
時は流れて令和５年１１月。突如として大井地区に姿を現した中勢鐡道のガソリンカー「カ１型」。主要部分は段ボール製とはいえ、実寸大の迫力に見学者は驚き、懐かしがりました。当時を知る方もご来場いただき、このまま永久に保存したいのですが、スペースの都合や、車体の強度などを考え、２月中に展示を終えることとなりました。
そこで、一般公開と合わせて路線廃止時には開催されなかったであろうお別れの式典を開催します。名付けて「８１年越しのさよなら列車」。
皆さんで４か月の間だけ地元に里帰りしたカ１型を見送ってあげてください。